9月4日(日)午前に大分県内の高校生に向けて二人の起業家によるオンライン講演会を行いました。この講演会は年間2回行うオンライン講演会のうちの第一回で、脱炭素・再生可能エネルギーに関するテーマで実施しました。
第一部は井上さやか氏(DataFalcon, Inc. Co-founder&CEO)から「米国・欧州におけるESG・サステナブル投資の動向」についてお話しいただきました。
企業経営においてESGは企業が経営を進めるうえで重視される要素で、SDGsは国や企業などが持続可能な世界を実現するための目標です。今回は実社会における企業の視点を軸に、米国・欧州におけるESG/サステナビリティの今と世界のこれからをお話しいただきました。井上氏からは、日本企業のジェンダーギャップ問題について感覚を研ぎ澄ませてアンテナを張っておいて欲しいというメッセージがありました。そのために、企業を見る際にはサステナビリティレポートを見ることが重要であること、そして時には海外に渡って勉強や仕事をして日本に戻る道もあるとお話されていました。
第二部は中島徳至氏(Global Mobility Service株式会社 代表取締役社長 CEO)から「ESGの視点からグローバル社会の動き」についてお話しいただきました。
初めにこれまで起業した3社での経験をお話しいただきました。中島氏は1社目として、電気自動車ベンチャーを創業され、その後、2社目としてフィリピンにて事業展開時に、「どれだけ良い車を作っても、それを購入する金融インフラが整っていない」という社会課題を目の当たりにしました。その課題解決のために、「まじめに働く人が正しく評価される仕組みを創造する」をビジョンに掲げ、モビリティを所有できない世界の貧困/低所得層 約17億人に向け、IoT 技術を活用した信用創造サービスを提供する金融包摂型FinTechモデルを構築しました。中島氏から高校生に向けて、ソーシャル・ローカル・グローバルの三つの視点を大事にし、積極的に失敗することが重要であるとのメッセージをいただきました。
質疑応答では、全てにお答えできないほど質問が寄せられ、皆さんのESG/サステナビリティへの興味を感じられました。
今年度はあと1回、オンライン講演会を実施いたします。次回の第二回は宇宙についての講演です。ぜひご参加ください。